今回の内容は、YouTubeでもお話ししています。
文章では伝えきれないニュアンスもあるので、興味のある方はぜひ見てみてください!
「なんで最初に古典派やるんだろう?」
って思ったことある方、多いと思います。
私自身、正直ずっとそう思ってました。
でも今年、古典派だけにしっかり向き合ってみて、
「ああ、こういうことか…」
ってかなり腑に落ちた部分があったんですね。
今回は、
音大卒ピアニスト・ピアノ講師が
- 古典派をガチって分かったこと
- 古典派がなぜ大事なのか
- ロマン派との違い
- 音楽の土台について
をお話ししていきます。
私は今年の2月から、
「今年は古典派しか弾かない」
ととあることがあって決めました。
そして約2ヶ月後の3月27日に、古典派だけを弾くコンサートを開催しました。

実はここまで“古典派だけ”を弾いたのって人生で初めてだったんですよ。
だからこそ、すごくいろんな気づきがありました。
そもそも、私は古典派が苦手だった
私、古典派ってそんな得意じゃなかったんですよね。
試験でも古典派の時って大体うまくいかなかったし、
コンサートでも、
「なんかうまくいかないな…」
ってことが多かった。
多分、音大卒の方って子どもの頃から古典派めちゃくちゃやってる方多いと思うんです。
でも私はそうじゃありませんでした。
小学校の頃はそもそも練習が好きじゃなかったし、
音中を目指そうって決めた時に初めてハイドンを弾いたくらい。
中学でもショパンやドビュッシーを弾くことが多かったし、
大学でも古典派って試験の時くらいしかやってなかったんですよ。
そんな中、1月末のレッスンで先生に、
ベートーヴェン初期を弾きなさい
と言われたんです。
その時、自分でも正直感じてたんですよね。
「音楽の土台がグラグラしてるな」って。
だから、
「今年はちゃんと古典派をやろう」
って決めました。
1. ごまかしが効かない
まず1つ目。
これが一番大きいです。
古典派って、本当にごまかしが効かない。
もちろん他の作曲家でもごまかしちゃダメですが、
例えばリストなどは、ある程度“表面”を作ると形になることってあるじゃないですか。
でも古典派って、
ちょっとでも歪だと全部露呈される。
乱れたらすぐ分かる。
今の実力が全部出てしまう。
「右手8:左手2」じゃなかった
昔、
「古典派は右手8、左手2」
と言われたことがあるんですね。
でも今回ちゃんと向き合って、
「全然違うな」
って思いました。
右手のメロディだけじゃ成立しないんですよ。
それを支えてる、
- バス
- テノールやアルトなどの内声
も、めちゃくちゃ大事。
先生にも、
弦楽四重奏を聴きなさい
って言われましたが、
ベートーヴェンのソナタを弦楽四重奏っぽく捉えると
今までと全然見え方が違いました。
2. ピアノ以外を知る大切さ
弦楽四重奏って、
4人で弾いてるじゃないですか。
第一ヴァイオリンだけ頑張ってるわけじゃない。
みんなで支え合って、
1つの音楽を作っている。
でも私は今まで、
無意識に“一番聴こえやすい声部”ばっかり聴いてたんですよね。
だからバスや内声への意識が薄かった。
「わかってたつもり」だった
「他の楽器を聴きなさい」とは
昔から言われてたんですよ。
室内楽の授業もあったし、
弦楽四重奏も聴いてはいました。
でも今回、
「あ、全然足りなかったな」
って思いました。
聴き方自体が変わった感覚があったんですよね。
3. 削ぎ落とすことの大切さ
最後3つ目。
古典派って、
足そうとするとおかしくなる。
例えば、
- ここ綺麗だから歌わせよう
- ここ変化つけよう
- もっと表情つけよう
ってやると、
逆にチグハグになるんですよね。
だから大事なのって、
「何を足すか」
より、
「何を削ぎ落とすか」
なんだなって思いました。
でも“削ぐ”ためには読み込む必要がある
古典派って譜面はシンプルなんですよ。
ラフマニノフとかスクリャービンに比べたら、
音符自体はかなり読みやすい。
でもその中に、
- ここ大事だな
- ここ呼吸してるな
- この臨時記号重要だな
といったものが大量にある。
だからまず、
一人一人の性格を知るみたいに、
音をよく観察する。
その上で、
「ここは前」
「ここは少し引く」
と、バランスを取っていく。
この感覚が、
古典派をやってかなり変わりました。
古典派をガチったら、ロマン派の感じ方も変わった
古典派をやったあとにロマン派を弾いたら、
感じ方がかなり変わりました。
今までは、
センスや感覚だけで弾いてた部分があった。
でも古典派を通して、
「どうやって音楽を作るか」
の土台が少し見えてきた気がしたんです。
だから、
「なんで最初に古典派やるんだろう?」
っていう疑問に対して、
「ああ、こういうことか」
と肚落ちしました。
こういうことを教えてくれる先生って、どれくらいいるんだろう
私も音中、音高、音大、モスクワ留学まで行ったけど、
ここまで“土台”の部分を教わった感覚は、実は正直あまりなかったんですよね。
もちろん、
「ハーモニーを綺麗に」
とか、
「バランスを」
っていう話はある。
でも、
- なぜそうなるのか
- どう音楽を組み立てるのか
- なぜ古典派が必要なのか
そこまで含めて教わる機会って、
実はそんなに多くないんじゃないかなって思いました。
だからこそ、私がしっかり学ぶことで
私のレッスンを受けてくださる受講生の皆さんに
しっかりと土台の部分から
今よりもっと教えられるようになろうと強く感じました。
私自身も受講生の皆さんと一緒にどんどん成長します。
まとめ|古典派は“音楽の土台”を教えてくれる
古典派は
シンプルに見えるけどめちゃくちゃ難しい。
でもだからこそ、
- ごまかしが効かない
- 音楽の構造が見える
- バランス感覚が育つ
- 削ぎ落とす感覚が身につく
そういう“音楽の土台”を学べるんだなと思いました。
私自身、まだまだ途中ですが、
今回かなり大きな気づきがありました。
もし、
- 練習方法に悩んでいる
- 引きにくさがある
- レッスンで言われたことが落とし込めない
そんな方は、
一度「古典派」にしっかり向き合ってみると、
演奏が変わるきっかけになるかもしれません。
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